◆米大リーグ ドジャース8―5ヤンキース(30日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)
ドジャース・大谷翔平投手(30)が30日(日本時間31日)、本拠地・ヤンキース戦に「1番・DH」でフル出場。昨季のワールドシリーズ(WS)で戦った相手に2本塁打を放ち、自己最多タイ、球団記録にも並ぶ月間15本塁打とした。
逆転負けを喫し、大谷との打ち合いにも敗れたジャッジはジョークを言うしかなかった。「まるで彼が俺をマネしているように感じたよ」。報道陣の笑いを誘いながらも「彼は本当にすごい選手。球界一と言われる理由がある。打席も走塁も、マウンドに戻った時も特別。何年も安定して成績を残していることはすごい」と大谷の実力を心から認めた。
先制パンチを放ったのはジャッジだった。初回1死走者なしで中堅に19号ソロ。昨季のWSで自身の不振や守備のミスもあって1勝4敗で敗れたドジャース戦で、大きなブーイングも浴びたが「あまり意識しないようにしている。自分にはフィールドでやるべき仕事がある。
大谷も昨季のWS前にはジャッジの存在について「歴代でもトップに入るような選手。時代を代表する選手と一緒にフィールドでプレーできることに感謝したい」と話すなど、お互いに実力を認め合っている。カリフォルニア州出身で、西海岸のプレーを毎年心待ちにしているジャッジ。残り2試合となったド軍戦へ「今夜は勝てなかったが、立て直して次に向かうだけだ」と必死に前を向いていた。(安藤 宏太)