◆JERA セ・リーグ 中日4―2巨人(31日・バンテリンドーム)

 悔しい気持ちを抑えながら、グリフィンは踏ん張った。1点差を追いつかれ、なお2死一、三塁を背負った7回。

最後は意地で空振り三振を奪い、勝ち越しは許さなかった。球数104で7安打2失点。8奪三振の力投は報われず、同点での降板で自身4連勝を逃した。

 来日から5連勝中だった得意の中日戦。7回、先頭・村松に浴びた右前打を起点に、代打・高橋周の右越え適時二塁打が生まれた。「7回2失点だけを見れば、まずまず。ただ、先頭を出して結果的に追いつかれた。そこがやはり…」。試合後は悔しさのあまり冒頭の5秒間、言葉が出なかった。

 2回のスクイズで自身の連続イニング無失点も16で止まったが、4回まで2三振の状態からカットボール、スプリットに活路を見いだして5回以降、3イニングで6Kを奪う、阿部監督も評価するゲームメイクだった。6登板で防御率1・09。頼もしい存在であることは変わらない。

(堀内 啓太)

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