◆JERA セ・リーグ 中日4―1巨人(1日・バンテリンドーム)

 危機を切り抜け、戸郷は表情を変えずにベンチへ歩いた。同点の4回。

連打や四球で1死満塁のピンチを迎えた。ここから板山をフォークで空振り三振。岡林をスライダーで中飛に打ち取り、無失点でしのいだ。

 序盤から再三、走者を背負った。1点を先制して迎えた初回2死、岡林に直球を右翼席へ運ばれ、すぐに同点に。最速150キロを計測した直球を捉えられる場面が目立ち、5回以外は毎回安打を許した。「いいところにいっている球を打たれているってことは球威や質が悪いところがあると思うので見直していかないといけない」。5回2/3を9安打1失点で2勝目はお預けとなり「あれだけ安打を打たれたらしんどいし、チームにもいい流れを渡せず申し訳ない」と唇をかんだ。

 阿部監督は「何とか粘って、頑張ってくれたので次につながるんじゃないかな」と今後に期待。右腕も「次はしっかり投げきれる投球を見せたい」と前を向いた。

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