中日から金銭トレードでオリックスに加入した岩崎翔投手(35)が1日、ほっと神戸で入団会見に臨んだ。背番号40のユニホームに身を通し、決意表明。
通算325試合で97ホールド。ソフトバンク時代の17年には最優秀中継ぎのタイトルも獲得した。22年9月に受けた右肘内側側副じん帯再建術(通称トミー・ジョン手術)から復活し、「真っすぐが一番のボールだと思っている。スピードにこだわりを持っていきたい」と、常時150キロ超えの直球が最大の持ち味。今季、中日では中継ぎで4試合の登板(1勝)にとどまっていたが「50試合投げる目標は今からでも全然、いけると思う。フル回転するつもりでやっていきたい」と宣言した。
チームは救援陣が手薄になっており、福良GMは「今年のボールを見ても力がある。そこ(中継ぎ)の強化ってところで頑張ってもらいたい」と獲得の意図を説明。同GM、岸田監督から「たくさん投げてもらう」と伝えられたという岩崎も「そこを求められてのトレード。しっかりアピールしたい」と鼻息を荒くした。
試合後、指揮官は今後について「下(ファーム)で投げて。交流戦中の近いうちに(1軍に)上がってこられるかな」と説明した。「バンテリンドームで投げる機会も少なかったので、そういう機会があれば、いい姿を見せたい」と岩崎。17日からの古巣・中日3連戦にも視線を向け、一日でも早い1軍昇格を目指す。(南部 俊太)
◆岩崎 翔(いわさき・しょう)1989年10月21日、千葉・船橋市生まれ。35歳。小2で野球を始め、市船橋(千葉)では07年夏に甲子園出場。同年、高校生ドラフト1巡目でソフトバンク入団。17年は球団新記録の46ホールドポイントで最優秀中継ぎ賞を獲得。FA移籍した又吉の人的補償で21年オフに中日へ移籍。プロ通算325試合で31勝33敗11セーブ97ホールド、防御率3・56。189センチ、90キロ。