井上が、投手陣の柱として勢いよく先陣を切る。3日の交流戦の初戦となるロッテ戦(ZOZO)で先発。

2日はG球場でキャッチボールを行うなど調整を行った左腕は「初戦、勝って良い流れに持っていけるように投げたいです」と意気込んだ。

 昨季、ローテの座を切り開いた交流戦で再び結果を残す。昨年5月30日のソフトバンク戦で救援し、4回無失点で勝利。6月6日のロッテ戦では先発し6回2/3を投げ3失点。先発としては622日ぶりの勝利をもぎ取り、先発ローテに定着して8勝を挙げるなどブレイクした。それでも「今年は今年で別なので関係ない」と冷静。「先制点を取られてしまうと、自分の中でも焦りも出てきてしまいますし、先制点を与えないようにしたい」と気を引き締めた。

 女房役にも信頼を置き、自分の投球で攻める。ロッテとの対戦は昨季1度あるが敵地では初登板となる。普段対戦のないパ・リーグの打者との対戦にも「自分のいいボールをどんどん投げていって、甲斐さんがパ・リーグを誰よりも知ってるキャッチャーなので、そこを信じて投げていけたらいいと思います」と甲斐の力も借りながら自身の投球を貫いていく。

 雨も心配されるが、5月21日の阪神戦(甲子園)でも降雨の中、6回2失点の好投で3勝目を挙げている。「もちろん、(雨でボールが)滑りますし、テンポも上げたり、いろんな工夫をしないといけない」。

快投で一気にチームに火を付ける。(水上 智恵)

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