巨人の長嶋茂雄終身名誉監督=報知新聞社客員=が、3日、都内の病院で死去した。89歳だった。
「昭和33年、栄光の巨人軍に入団以来今日まで17年間、巨人ならびに長嶋茂雄のために絶大なるご支援をいただきましてまことにありがとうございました。
皆さんから絶大なるご支援、熱烈なる応援をいただきましてきょうまで私なりに一生懸命野球生活を続けてまいりましたが、いまここに体力の限界を知るにいたり、引退を決意いたしました。振り返りみますれば、17年間の現役生活、いろいろなことがございました。試合をひとつひとつ思い起こすときに、好調時には、皆様の激しい大きな拍手をいただき、この背番号3の闘志をさらにかりたて、また不調のときは皆様の温かいご声援がきょうまで私を支えてきました。
わが巨人軍はV10を目ざして監督以下選手一丸となり死力を尽くして最後の最後までベストを尽くして戦いました。しかし、力ここに及ばず、10連覇の夢は破れ去りました。
私はきょうここに引退いたしますが、わが巨人軍は永久に不滅です。
今後、微力ではありますが、巨人軍の新しい歴史の発展のために、栄光ある巨人軍の明日の勝利のために、きょうまで皆さまがたからいただいたご支援、ご声援を糧としまして、さらに前進していく覚悟でございます。
長い間、皆さん、本当にありがとうございました」