3日に亡くなった巨人軍終身名誉監督・長嶋茂雄さんゆかりの場所が、静岡県内に多数ある。その一つが、伊豆の国市(当時大仁町)にある大仁ホテルだ。
離れの和室にネットを張って、夜も打撃練習をしていた。連日、何百球と打ち込む中、ただ1球だけミスして鴨居にボールを当ててしまったという。その跡は、当時から変わっていない部屋にそのまま残っている。同ホテルで9つある離れの中でも、いまだに「長嶋さんが泊まっていた部屋」として高い人気を誇るという。
また、練習の一環でホテル周辺の坂道を走ったり、狩野川を挟んだ標高342メートルの城山まで駆け上がっていた。そのコースは現在、それぞれ約1・5キロの「長嶋茂雄ロード」、約6キロの「長嶋茂雄ランニングロード」と命名。2016年5月、記念碑ができたタイミングで長嶋さんが訪問すると、大仁駅で大勢の人から「お帰りなさい!」と熱烈な歓迎を受けていた。