◆米大リーグ ドジャース―メッツ(2日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ドジャースの元球団会長のピーター・オマリー氏(87)が2日(日本時間3日)、巨人・長嶋茂雄終身名誉監督=報知新聞社客員=の死去に際して声明を発表した。

 「長嶋茂雄氏の逝去は私にとって非常につらいことです。

初めて会ったのは1961年のスプリングトレーニング、フロリダ州ベロビーチのドジャータウンでした。父は私に『東京ジャイアンツの面倒を見ろ』と。私の責任は彼らの到着から出発までの全ての手配を担当することでした。その時に絆が生まれ、私たちの友情は60年以上に渡って続きました」

 「1967年と1971年、長嶋氏とジャイアンツは再びドジャータウンで春季キャンプを行い、両シーズンとも日本シリーズを制しました。1975年、長嶋氏はジャイアンツの監督として初めてドジャータウンに戻り、私たちは国際野球について多くの時間をともに過ごし、その後も東京で彼と会う度にその議論は続きました。長嶋氏のご家族と日本の多くの野球ファンに、心からのお悔やみを申し上げます」

 野球を通じた日米親善への貢献を評価され、2015年には春の叙勲で旭日中綬章を受章したオマリー氏。同年7月にドジャースタジアムで行われた叙勲伝達式では日本からのビデオメッセージで、長嶋氏が「初めて米国でキャンプをやった時に、ピーターさんに助けてもらった」と思い出を話し、ソフトバンク・王貞治球団会長兼特別チームアドバイザーは「日本の野球にとって大恩人」と謝意を表していた。

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