巨人の長嶋茂雄終身名誉監督=報知新聞社客員=が3日午前6時39分、肺炎のため都内の病院で死去した。巨人で捕手として活躍した村田真一氏が訃報に接し、故人をしのんだ。

 都内で取材に応じた村田氏は「残念です。すごくお世話になったので、いい思い出もありますし感謝しかないです。ご冥福を祈る、しか言えることはないです」とコメントした。

 思い出として挙げたのは村田氏の父が亡くなる1年前に長嶋氏が対面してくれたこと。「自分の親父が死ぬ1年前も、親父が最後に長嶋さんに会いたいと言って、それで会ってくれて、親父が最後に夢を叶えることができた」と懐かしく語った。

 続けて「野球界を作ったのは長嶋さん。この年代はみんな長嶋さんと王さんが野球界を作ったと思っている。おかげで俺たちが飯を食えたわけやから」と感謝の言葉を述べた。「93年に来られて監督を辞める2001年までの9年間、非常にお世話になった。公私共に、野球、食事、ゴルフ、優勝旅行もそうですし、本当に感謝しかない」と頭を下げた。

 最後に「長嶋さんが愛した巨人。阿部監督を筆頭に今年は勝ってほしいし、こういうことがあったから余計勝ってほしいなと思う」と巨人軍にエールを送った。

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