巨人・長嶋茂雄終身名誉監督=報知新聞社客員=が3日、午前6時39分に肺炎のため都内の病院で死去した。89歳だった。

日本が誇る「ミスタープロ野球」の死は世界各国のメディアも大々的に報じた。

 米「ニューヨーク・タイムズ」は「戦後日本の“野球の帝王”長嶋茂雄氏、89歳で死去」「1960年代から70年代にかけて日本野球界で最も長くスポーツ王朝、読売ジャイアンツの主力選手として活躍した長嶋氏はデビューシーズンからスター選手として輝いた」と題した特集記事を組み、「長嶋は第2次世界大戦後の熱狂的な再建期にあり、経済大国としての地位を確立しつつあった日本を象徴する存在でした。来日した要人たちは彼の同伴を求めました。端正な容姿とカリスマ性は彼を人気者とし、1965年の結婚まで“日本一の独身男性”と称され、その結婚式は全国放送された」などと詳報した。

 フランスの通信社「AFP」は「長嶋氏は王貞治氏と強力なコンビを組み、2人は野球を日本で最も人気のあるスポーツとして確固たる地位に押し上げた功績を称えられている」「長嶋の大きな個性と親しみやすい魅力は彼を人気の公共人物とし、自信に満ちた新しい日本の象徴とした」と伝えている。

 台湾メディア「TVBS(電子版)」は「日本の野球界のレジェンドが逝去」とし、「彼はその輝かしい功績により、長らく日本のプロ野球界において神のような存在であり、これからも尊敬される存在であり続けるだろう」と報じた。

編集部おすすめ