「第17回日本少年野球報知旗争奪 関西さわやか大会」(24、25日・兵庫神戸グラウンドほか)◆中学1年生の部 ▽3回戦 兵庫神戸ボーイズB3-2甲子園ボーイズ

 甲子園が歴史をつくる大きな一歩を踏み出した。初の公式戦となった「関西さわやか大会」では、初戦(2回戦)を快勝。

「初勝利のことは忘れて、切り替えて臨んだ」(春島主将)3回戦は2―3で惜敗した。4回から登板していた山口が許した初の被安打が、サヨナラの一打となった。「絶対に抑えてやると思って投げたが…」。そう涙をぬぐった右腕の帽子には「日本一」と書かれていた。

 今年3月、兵庫県東支部のチームとして発足。日野順藏代表らが、チーム紹介のビラを配るなど勧誘活動をした結果、1期生18人が集まった。「みんなで声を出し合って日本一になる」。専用球場はないが、その都度、練習場を申し込んでチーム練習を実施。選手らは、武庫川の河川敷などで自主練習もしている。

 代表の息子である祐輔監督も「野球を通じてどれだけ人間として成長できるか」をベースに指導。監督と親交のある阪神OBの久慈照嘉氏(56)や濱中治氏(46)らも時折、ナインを指導している。

 そうして成長した選手らはボーイズリーグのビッグ大会で1勝。

さらなる飛躍を見据えて「試合の入りを良くしたい」と春島。米田も「先手を取って、主導権を握る展開にする」と宣言。希望を追いかけて、甲子園ナインが未来の扉を開く。

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