巨人の長嶋茂雄終身名誉監督=報知新聞社客員=が3日午前6時39分、肺炎のため都内の病院で死去した。球団OBで現在はジャイアンツ女子チームの監督を務める宮本和知氏(スポーツ報知評論家)が訃報に接し、故人をしのんだ。
都内で取材に応じた宮本氏は、ジャイアンツ球場で女子野球選手との練習中に訃報を耳にし「非常に残念、この一言につきます」とコメントした。
印象に残っていることについて「常に長嶋監督は、ファンを喜ばす。ファンあってのプロ野球。だからファンの人に魅せなきゃいけないんだって。魅せて喜ばす。その魅せるという字は魅了の『魅』ですね。我々もプロの選手として、魅せるプレーをして、そしてお客さんに球場に来ていただき、そして稼ぐ。とにかくファンを第一に考えられた長嶋監督だった。ファン目線で喜んでいただく、そういう野球をやるのがプロ野球なんだ!っていうことを教わりました」と振り返り、「長嶋監督が闘病生活をされていてもドームに来た時は非常に笑顔を我々の後輩たちにも与えてくださっていた。そういった長嶋イズムっていうものはですね、一生、もう僕は永久に不滅だと思ってます。こういった長嶋さんの教えを我々が永久に次の世代につないでですね、受け継いでいくってことを、これは確信しております」と語った。
多くの人々に愛されたミスター。
最後には「本当に全国で長嶋さんが野球教室をやられていて、そういった部分で、『子どもたちに夢を!』ということで、野球界が長嶋さんのおかげでここまで大きくなった。日本の野球っていうのは、長嶋さんのおかげでここまで大きくなってきてるんだなって感じております」と語った。