長嶋茂雄・巨人軍終身名誉監督の死去を受け、長嶋さんとともに「ON砲」としてプロ野球史に大きな足跡を残した王貞治ソフトバンク球団会長が3日、都内で取材に応じ、ミスターとの思い出を語った。

 「誰にでも来る日でしょうけど、一番来てほしくない人に来てしまった」と、盟友の旅立ちを惜しんだ世界のホームラン王。

入団当時や通算106回のアベックアーチ、指揮官として激突した2000年日本シリーズや闘病の日々などを振り返りながら、「こうなってみて、改めて存在の大きさを感じる」と肩を落とした。

 訃報を受け、都内の長嶋さんの自宅を弔問。無言の対面となったが、「(普段と)全然変わらず、静かに横たわっていた。(弔問まで)暗い気持ちだったが、顔を見てホッとした。長嶋茂雄という人がそこにいたのがうれしかった」と、しみじみと話していた。

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