◆日本少年野球関東大会・東北中央支部予選 ▽決勝 宮城仙北ボーイズ4x―3宮城仙南ボーイズ(5月25日・一迫野球場)
関東大会・東北中央支部予選の決勝が25日、行われた。昨夏の選手権大会で優勝した宮城仙北ボーイズが逆転サヨナラ勝ちで、5月の関東ボーイズリーグ大会準優勝の宮城仙南ボーイズを下し優勝した。
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宿敵を打ち破った。7回2死満塁、6番・三浦が放った打球がライト前に落ちると、ナインが一斉にベンチを飛び出した。サヨナラ勝ち。三浦はナインの輪に飛び込んだ。
「絶対、自分が決めてやると思った。サヨナラ打? 初めてです。うれしい」と殊勲の三浦を見て、普段は辛口の田中伸次監督(68)も「子供たちがすごくパワーアップしてくれた。素晴らしいね」と舌を巻いた。
諦めなかった。1点差で迎えた7回1死一、三塁で3番・西舘主将が左前へ運ぶ同点打。
1学年上は、選手権大会で東北初の日本一に輝いた。偉業を果たした先輩と比較されることもあり三浦は「正直苦しかった」と吐露。3月の福島メセナカップ野球大会では下級生チームの宮城仙北中央に敗れたことも。それでも練習はウソはつかない。西舘主将は「あれだけきつい練習をしてきたから」と心の糧にしてきた。決勝では野手に専念したエース・木村は「チームが一つになった。みんなを応援するようになった」と変化を口にした。
宮城仙南とは昨年9月の角田商事杯で1―0で勝利も、11月の春季全国大会支部予選では準決勝で0―1で敗れた。5月の関東ボーイズリーグ大会では宮城仙南が東北勢初の決勝進出。西舘主将は「強い相手。格上だと思って臨みました」。
【宮城仙北ボーイズ・登録メンバー】※は主将
▽3年生 ※西舘稟翔、齋藤匠、吉田流惟、岩渕悠生、福地蓮夢、鈴木爵麿、三浦陸人、阿部琥羽、中川旺雅、鈴木煌明、佐藤大慎、小野寺駿、遊佐宙詩、高橋虎治朗、遠山翔馬、勝又祥暉、木村陽斗、佐藤瞬哉、伊藤京英、岩崎琉生、大場智拓日、児玉朔澄、佐藤蒼空人
▽2年生 工藤陽翔