◆米大リーグ レッドソックス―エンゼルス(3日、米マサチューセッツ州ボストン=フェンウェイパーク)
エンゼルスの菊池雄星投手が3日(日本時間4日)、敵地でのレッドソックス戦に先発し、メジャー通算900奪三振を達成した。4回二死一、二塁の場面で、レ軍のドゥランから、97マイル(156キロ)の直球でこの日5個目の三振となる空振り三振を奪い、節目に到達した。
菊池は2回にゴンザレスをチェンジアップで見逃し三振を奪ったのを皮切りに、ストーリーからスライダーで空振り三振を記録。1点を失ってなおも無死二、三塁とされた3回に、ディバースを渾身の97マイル(156キロ)の高め直球で三振斬り。続くレフスナイダーに四球を与え、一死満塁からゴンザレスをスライダーで空振り三振。大台に王手を掛けた。
記録達成は、4回二死一、二塁とピンチを迎えるが、ドゥランをカウント1−2と追い込み、4球目高めの直球でバットを振らせ、メジャー7年目で日本人6人目となる偉業を達成した。日本人のメジャー通算奪三振記録は、1位がパドレス・ダルビッシュの2007、2位がドジャースなどで活躍した野茂英雄の1918、3位がカブス3A所属・前田健太の1055、現巨人で元ヤンキースの田中将大の991、元ヤンキースなどで活躍した黒田博樹の986となっている。
この日の菊池は、4回までに3本の二塁打を含む6安打も要所で併殺や三振を奪って踏ん張り、ダメージを最少にしのいでいる。試合はエ軍が3回に3点を奪って、4回終了時点で3−1でリードしている。