◆米大リーグ レッドソックス3―4エンゼルス=延長10回=(3日、米マサチューセッツ州ボストン=フェンウェイパーク)

 エンゼルスの菊池雄星投手が3日(日本時間4日)、敵地でのレッドソックス戦に先発し、5回0/3で99球を投げ、8被安打3失点で勝敗はつかなかった。4回二死一、二塁の場面で、レ軍のデュランから、97マイル(156キロ)の直球でこの日5個目の三振となる空振り三振を奪い、日本人6人目となるメジャー通算900奪三振を達成した。

3―1で迎えた6回に、ラファエラに同点2ランを浴び、続くウォンに四球を与えて降板。5奪三振、5与四球。防御率は3・23となった。

 試合後の主な一問一答は以下の通り。

 ―試合を振り返って。

 「何とか試合をつくれたのは良かった。最近ブルペンの調子がすごくいいですし、きょうも助けてもらいました。ボール自体は確実によくなっているので、カウントを悪くして苦しくした部分がある。もう少しのアジャストメントかなと思います」

 ―メジャー通算900奪三振について。

 「関係ないです」

 ―6回の同点2ラン。

 「カウントを悪くしてしまった。スライダーが一番カウント取れるボールなので、そこに頼らざるを得ない。

(ラファエルは)完全に狙ってたと思う。ゴロを打たせればと思いましたけど、狙われてカチ上げられた。それは、仕方ない。得意なボールではありますけど、カウントを悪くせず勝負できたらと思います」

 ―きょうは5与四球。今年はやや四球が増えている。

 「気になりますよ。なかなかカウントを整えられず、悪くしての勝負が増えている。特に、右打者に対して多いので、何かしら、カットボールの精度が納得いかない。簡単なことじゃないので、映像を見ながら修正したい。一番は今年、ストレートの球速が上がってこなかったんですが、修正して上がってきた、そこはプラス。かなりいいまっすぐだった。(球速が)戻ってきたので、コントロールもよくなってくると思う。

ちょっと突っ込むのが早いので、グローブが前にいかないように抑えて、開くのを我慢するという感じで、ヤンキース戦あたりから良くなっている」

 ―本調子ではなく、カウントも悪くしても最少失点で試合を作った。

 「まだまだ本調子じゃない。開幕から納得するボールはまだ行ってないんで。ただ、確実にボールは良くなっている。まっすぐは今年一番良かったんで。落ち着いて定着してくれば、更にいい数字が出てくると思いますからプラスしかないと思います。高めのまっすぐで三振も取れましたし、そういう切り抜け方ができてきたのかなと思います。もっと長いイニングを投げたいので、カウント良くゾーン内で勝負したいと思っている。でもいい方向に行っていると思います」

 ―フェンウェイ・パークの投げづらさは。

 「狭いですからね。そこらへんの神経は使います。レフト方向にフライが上がるとヒヤッとしますし。

投げづらさはないです」

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