◆米大リーグ ドジャース―メッツ(4日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ドジャース・大谷翔平投手(30)が4日(日本時間5日)、本拠地・メッツ戦に「1番・指名打者」でスタメン出場し、6点を追う8回先頭の4打席目は2番手左腕・カスティーヨと対戦し、この日2安打目となる一、二塁間を破る右前安打を放って4試合ぶりのマルチ安打となった。

 メッツの先発はグリフィン・キャニング投手(29)。

昨季までエンゼルスに所属し、19~23年は大谷とも同僚だった右腕だ。今季は試合前の時点で11登板で5勝2敗、防御率3・23。5月23日(同24日)に敵地で対戦した際に大谷は投ゴロと四球で安打は出ず、昨季からの対戦成績は4打数無安打となっていた。キャニングは試合後に「最初の球から彼は振ってくると分かっているから、難しくはなる。彼に会えてうれしかったし、対戦するのも楽しかったよ」と話していた。

 1回表にドジャース先発のゴンソリンがアロンソに13号2ランを浴びるなど3失点。いきなり追いかける展開となった1打席目は中飛に倒れた。3点を追う3回2死走者なしの2打席目は、初球の内角高め直球に反応。やや強引なスイングだったが、右前に落とす安打で出塁した。2日(同3日)の本塁打以来の安打で、単打は5月31日(同6月1日)の本拠地・ヤンキース戦以来16打席ぶりとなった。5回2死一塁の3打席目はカウント3―1から外角のスライダーを自信をもって見送り、一塁へ歩きかけたがストライク判定。思わず2度小さくジャンプした。

フルカウントからの6球目は内角からストライクゾーンに入っていくフロントドアのチェンジアップ。大谷は悔しさをにじませ、本拠地はブーイングが起こった。8回先頭の4打席目には2番手左腕・カスティーヨから2安打目の右前安打を放った。

 試合前に巨人・長嶋茂雄終身名誉監督(報知新聞社客員)が89歳で亡くなったことが明らかになった2日(同3日)の本拠地・メッツ4連戦初戦では、4打席目に右翼へ23号ソロ。3月に東京ドームで対面したこともあって、試合前には自身のインスタグラムにはツーショット写真とともに「心よりご冥福をお祈りいたします」と投稿し、ミスターにささげる追悼弾となった。前日3日(同4日)は、申告敬遠を含む2四球で出塁はあったが快音響かず3打数無安打に終わった。

 試合前にはプライアー投手コーチやフリードマン編成本部長らが見守る中ブルペン入りして15球の投球練習。その後は千賀(メッツ)とも談笑した。さらに球団公式SNSで公開された動画では、ロバーツ監督から4月に誕生した第1子の長女へピンクのポルシェ車のおもちゃのサプライズプレゼントを受け取り、うれしそうに笑顔を見せていた。

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