◆第96回都市対抗野球大会近畿地区第2次予選▽第2代表決定戦 日本生命3―1パナソニック(18日・わかさスタジアム京都)

 意地のひと振りだった。3年連続64回目の本大会出場を決めたのは、4番の竹村陸外野手(27)だ。

1点を追う6回2死一、二塁から逆転の二塁打を放った。「3回の失点は僕のエラーから。なんとか取り返す気持ちでいました」。自分のミスを帳消しにする、値千金の一打だった。

 7日の第1代表決定戦では、NTT西日本と延長11回に及ぶ熱戦を繰り広げた。しかし、結果は押し出し死球でサヨナラ負け。マウンドで膝から崩れ落ちた谷脇弘起投手(23)は「自分の1球で試合を終わらせてしまった。責任はすごく感じました」とリベンジを誓っていた。この日も、先発して3回5安打1失点と、思ったような投球ではなかったが粘った。「これまでなら気持ちが切れて、連打で失点するところだったんですけど、今回は監督にしっかり粘ってくるように言われて」。約束通りピンチを耐え抜いた。

 やっと手に入れた、本大会への切符。

谷脇は「日本一しかない」と覚悟を決めた。頂点までノンストップで駆け抜ける。

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