◆米大リーグ ドジャース4×―3パドレス(18日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ドジャース・大谷翔平投手(30)が18日(日本時間19日)、本拠地・パドレス戦に「1番・指名打者」でスタメン出場し、4打数無安打で11打席連続安打なしとなった。2試合連続無安打は、4月5、6日(同6、7日)の敵地・フィリーズ戦以来約2か月ぶり。

ドジャースは同点の9回に代打・スミスが元阪神・スアレスからサヨナラ弾を放つ劇的なサヨナラ勝ちで5連勝となり、パドレスとは6ゲーム差となった。大谷も歓喜の輪に笑顔で加わった。

 スミスは、E・ヘルナンデスの代打で出場。スアレスの2球目シンカーを捉えると、左翼ポール際への大ファウルに。だが、直後の3球目のチェンジアップを逆方向にはじき返すと、右中間スタンドに飛び込んだ。見事な“打ち直し”弾で試合を決めた。

 大谷はパドレス4連戦の初戦だった16日(同17日)に663日ぶりに登板して1回28球を投げ、同試合では2安打2打点。前日17日(同18日)は22年以来3年ぶりに1試合4三振を喫して4打数無安打だっただけでなく、故意ともとられる死球を右太もも付近に受けた。ロバーツ監督は死球の影響を「全くない」と言い切り、この試合も出場した。

 2打席目までは惜しい大飛球が続いた。初回先頭の1打席目は、4球目の甘く入ったカットボールに反応したが、中飛。打球速度108・3マイル(約174・3キロ)、飛距離363フィート(約111メートル)の大飛球だったが、打球角度42度とやや上がりすぎで、柵越えまでは届かなかった。

1点を追う3回2死走者なしの2打席目も打球角度30度で中堅への大飛球。飛距離は391フィート(約119メートル)だったが、柵越えまではあとひと伸び足りず2打席連続の中飛に倒れた。

 2点を勝ち越した直後の5回1死一塁では遊ゴロ併殺打。2点リードの7回2死満塁で迎えた4打席目の大チャンスでも2番手左腕・ペラルタの前に空振り三振を喫して11打席連続安打なしとなった。

 ドジャースは昨年5月に右肘トミー・ジョン手術を受けた右腕のシーハンが2年ぶりの復帰登板。4回を投げて3安打1失点、6奪三振の好投で試合を作った。すると5回に先頭のマンシーが右翼へ三塁打を放つとパヘスの中犠飛で同点。さらにエドマン、金慧成の連打でに、三塁のチャンスを作ると、ラッシングが右翼へ2点適時打を放って勝ち越した。2点リードで9回を迎えたが2番手左腕・ロブレスキが踏ん張りきれず、三塁手・マンシーの失策も絡んで追いつかれたが、サヨナラ勝ちした。

 この日の試合前は、登板後初めてキャッチボールを行い、パドレスの松井裕樹投手(29)、ダルビッシュ有投手(38)とも談笑。登板後は2試合連続で安打が出ていない。あす19日(同20日)の4連戦最終戦は山本由伸投手(26)が先発する。

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