◆スポーツ報知・記者コラム「両国発」
米国に“猛虎魂”を持ち帰った右腕がいる。ブレーブスのP・ジョンソン投手(34)だ。
今年5月。アトランタで6年ぶりに再会した。「昇進したのか?(笑)」と“先制パンチ”をもらい、「西(勇輝)は元気? 梅野はどう?」と逆取材された。最後は「アッチイケ」「バカガイジン」と笑顔で“決めぜりふ”を披露し、「これは島本とか岩崎が教えてくれたんだ」と明かした。スマホのメモ機能にはたくさんの日本語が保存され、英訳付きで意味が分かるようになっている。短い滞在期間だったが、日本と日本人に魅了されたという。
さらに、自身のロッカーの奥には箱買いしたポケモンカードをしまっていた。地元のコロラド州デンバーのカードショップで購入したという。日本メディアとPJでポケモンの話題で盛り上がっていると、昨季の投手3冠でサイ・ヤング賞に輝いたセールが割り込んできた。球界屈指のポケモン通は自身のジェラルミンケースを指さした。
「これはこうして手に入れて…」などと得意げに自慢のコレクションを見せ始めると、何人かの選手が集まってきた。ドジャースではバンダがポケモン好きで有名だが、どうやらブレーブスにもファンが多数いるらしい。“世界共通語”で長期出張の疲れも忘れる楽しい時間だった。(MLB担当・中村 晃大)
◆中村 晃大(なかむら・こうだい)2014年入社。19~21年に阪神担当。24年から現担当。好きなポケモンはゲンガー。