◆米大リーグ ドジャース―パドレス(19日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ドジャース・大谷翔平投手(30)が19日(日本時間20日午前11時10分開始予定)、本拠地・パドレス戦のスタメンに「1番・指名打者」で名を連ねた。16日(同17日)には投手で登板し、17日(同18日)には右太ももに死球を受け、11打席連続で安打も出ていないが、54試合連続のスタメン入りとなった。

 16日(同17日)はエンゼルス時代の23年8月23日以来、663日ぶりに投手で復帰。1回28球で2安打1失点だったが、最速100・2マイル(約161・3キロ)をマークし「結果的にはイマイチでしたけど、自分の中でいいイメージを持って前進できる材料はいっぱいあったと思うので、いい1日だったと思います」と手応えをつかんだ復帰登板となり、バットでも2安打2打点をマークした。まさに二刀流の復活を印象づける一戦となった。

 登板翌日だった17日(同18日)もフル出場。ロバーツ監督は「少し疲労はあるが、起用しないという選択肢はなかった」と信頼は揺るがなかった。だが、4打数無安打で22年9月以来3年ぶりに1試合4三振。さらには故意ともされる死球も右太ももに受けた。18日(同19日)もフル出場し、飛距離110メートル超の飛球も2度あったが、あとひと伸び足りずいずれも中飛。4打数無安打で約2か月ぶりで今季3度目となる2試合連続無安打となった。

 この日のパドレスの先発はライアン・バーガード投手(25)。今季メジャーデビューした右腕で、ここまで7登板(うち先発3)で1勝無敗、防御率2・33をマークしている。5月まではリリーフだったが、6月からは先発に転向。

3登板連続で5回、80球以上を投げている。大谷は初対戦となる。

 ドジャースの先発は山本由伸投手(26)。今季ここまで14登板で6勝5敗、防御率2・64をマークしている。だが、前回登板の13日(同14日)本拠地・ジャイアンツ戦では、満弾を浴びるなど5回途中6安打5失点でKO。中5日の登板が続いている6月は3登板で0勝2敗、防御率5・65と苦しんでいる。チームは5連勝中と勢いに乗っているだけに、復調のきっかけをつかみたい一戦だ。

 大谷はここまでチーム75試合のうち、真美子夫人の長女出産にともなう「父親リスト」入りで欠場した2試合を除く73試合に出場。リーグトップの25本塁打を放っている。レギュラーシーズン162試合に換算すると、54発ペース。前日終了時点で85安打(リーグ3位)、打率2割9分2厘(同9位)、43打点(同19位タイ)、OPS1・013(同1位)、73得点(同1位)をマークしている。

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