◆米大リーグ ドジャース―パドレス(19日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ドジャース・山本由伸投手(26)が19日(日本時間20日)、本拠地・パドレス戦に先発し、7回途中100球を投げ、7安打3失点で降板し、今季7勝目はお預けとなった。山本は「前回に比べていい投球はすごく多かったと思いますし、でも先制を許したり、反省するところはたくさんあるんですけど、前回と比べると良かったかなと思います」と手応えを口にした。

 この日は両軍の監督が退場するなど激戦。4連戦で計8死球と、遺恨を残すシリーズとなった。山本も「前回サンディエゴで試合した時もそうですけど、他の試合とはまた違った雰囲気というか熱い試合と言いますか。いつもと違う雰囲気は感じた」と雰囲気の違いを語った。

 チームが5連勝で迎えたマウンド。初回は先頭のタティスは右直、続くアラエスも右飛に打ち取った。ブーイングが起こる中で打席に入ったマチャドにはフェンス手前までの大飛球を打たれたが左飛で3者凡退だった。

 0―0で迎えた2回は、1死から5番・ボガーツに甘く入った89・9マイル(約144・7キロ)のスプリットを捉えられ、中堅左に飛び込む先制ソロを浴びた。2試合連続被弾となった。

 3回には目前に迫った偉業も逃した。先頭ジョンソンを見逃し、マルドナードを空振りでいずれも3球三振。続くタティスも2球で追い込み、日本人メジャー選手初となる3者連続3球三振「イマキュレートイニング」に期待がかかった。

ラスト1球は、真ん中高めの直球で見逃し三振が決まったかに思えたが、球審はボール判定。大リーグ公式サイトでは真ん中高めのストライクに分類された一球だっただけに、現地の米中継局の実況も「オー!ノー!」と絶叫。その後はカウント2―2から空振り三振に仕留めた。

 0―2で迎えた7回は先頭ボガーツ、クロネンワースと2者連続二塁打を浴び、リードを3点に広げられていた。0―3の7回1死二塁からは2番手として救援右腕トリビノがマウンドへ。山本の降板時には本拠地から拍手が湧き、ベンチでは大谷が肩をたたいて力投をねぎらった。6月は4登板勝ちなし(0勝3敗)で6敗目(6勝)を喫し、防御率は2・76となった。

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