◆日本生命セ・パ交流戦 2025 巨人2―1西武(20日・東京ドーム)

 巨人が西武に逆転勝利。交流戦での対西武戦7連勝となった。

同点の6回に今季初スタメンマスクの小林誠司捕手が執念の勝ち越しタイムリーに加え守備でも起用にこたえる活躍をみせた。先発の赤星優志投手は6回を7安打1失点と好投し、自己最多タイ5勝目を挙げた。

 試合後、小林は「本当にありがとうございます」とファンにまず感謝。試合の結果には「チームが勝つためにできることをしっかりやる。常日頃から準備をやる」と胸を張った。続けて「2軍にいても気持ちは変わらない。ジャイアンツ一つになって8月、9月必ず優勝争いに絡んでいく」と語ると大歓声。決勝タイムリーには「今年、ヒット打てるのかなと思っていたんですけど、今日打てて良かったです」と再度、東京ドームは大歓声に包まれた。

 赤星が2回に先制を許した。2死から炭谷銀仁朗捕手が左翼線二塁打。高橋光成投手の遊撃内野安打で二、三塁と1回に続いてピンチを迎え、西川愛也外野手のボテボテの当たりが二塁内野安打となり1点を奪われた。

 1点を追う巨人が4回に反撃。

西武の先発・高橋から泉口友汰内野手が先頭で中前打で出塁すると、吉川尚輝内野手が左中間二塁打で続き、無死二、三塁。ここで増田陸内野手がきっちり左犠飛を放ち、同点に追いついた。さらに、中山礼都内野手が右前打でつなぎ1死一、三塁としたが、オコエ瑠偉外野手は空振り三振、小林誠司捕手は中飛に倒れ、勝ち越しはならなかった。

 同点に追いついてもらった赤星は5回1死から滝沢夏央内野手に中前打。2死から滝沢の二塁盗塁で2死二塁と得点圏に走者を背負ったが、ネビン外野手を三ゴロに打ち取った。

 巨人が6回に勝ち越した。ここまで2三振だったオコエが右中間を破る二塁打で出塁。ここで小林がスタメン起用にこたえ、詰まりながら中前に落ちるタイムリーを放ち、二塁からオコエが勝ち越しのホームを踏んだ。ここで赤星に代わって、前夜の9回にノーヒットノーランを阻止する3号本塁打を放った大城卓三捕手が代打で登場し、四球を選び2死一、二塁としたが、丸佳浩外野手は見逃し三振に終わった。

 7回からは赤星に代わって2番手で中川皓太投手が登板。先頭の代打・セデーニョ内野手に右前打、西川に中前打で無死一、二塁されたが、バントの構えをした滝沢の打席で、リードが大きかった代走の二塁走者・児玉亮涼内野手を小林が見逃さず、遊撃・泉口に送球。児玉を二、三塁間ではさみ三塁タッチアウトとした。

滝沢を見逃し三振に抑え2死一塁となったところで、中川に代わって3番手・田中瑛斗投手がマウンドに。長谷川信哉外野手、ネビンに連続四球を与え2死満塁とピンチを広げたが、外崎修汰内野手を遊ゴロに仕留め、なんとか踏ん張った。

 8回は大勢投手が登板し3者凡退に抑えた。9回はライデル・マルティネスが西武打線を3者連続三振に抑えた。マルティネスは開幕から28試合連続0封で23セーブ目。

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