◆第107回全国高校野球選手権 南北海道大会札幌地区 ▽Aブロック2回戦 札幌第一4-6札幌光星(25日・札幌円山)

 札幌地区では、札幌光星が4番・辛悠安(しん・ゆあん)内野手(3年)の決勝適時二塁打など終盤の逆転で難敵・札幌第一を下し初戦を突破した。

 初球からフルスイングすると、札幌光星の4番・辛は右拳を握って走り始めた。

同点に追いついた8回、なおも2死一、三塁。真っすぐを左翼線にはじき返す、決勝の適時二塁打。「春にチャンスをつぶしたり、チームに迷惑をかけていたので、夏にいいところで打ててうれしい」と笑った。

 夏の初戦。合坂真吾監督が「正直硬さがあった」と話したように、辛も6回のバント処理でエラーを犯し、3失点につながっていた。「ここで打たないと取り返せないと思った」と辛。7回には左前適時打も放ち、2安打2打点と4番の仕事を果たした。

 春夏合わせて6度の甲子園出場を誇る、札幌第一を逆転で破っての初戦突破。合坂監督は「勢いは出たかなと思います」と手応えを口にした。辛は「全道で一番と言われるようなバッターになって、チームを甲子園に連れて行きたい」。同校初の夏の甲子園へ。4番がバットで引っ張っていく。

(山口 泰史)

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