◆米大リーグ ロッキーズ7―9ドジャース(24日、米コロラド州デンバー=クアーズ・フィールド)
ロッテ、巨人、楽天でプレーし、日本ハム時代から大谷を知るルイス・クルーズ氏(41)が24日(日本時間25日)、日米通算300号を祝福した。今季はドジャース戦のスペイン語ラジオ放送解説者に就任。
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ショウヘイ、300号おめでとう。日本ハム時代から対戦もしたし、見ていたけど、当時から印象的でアメリカでも活躍すると思っていた。でも、僕の予想を超えていったよ。15年には日本の球宴で同じチームでプレーしたね。ドジャースで毎日また見ることができてうれしいよ。
日本の時から投手でも打者でも本当にすごかった。15年には2人で撮った写真をSNSに載せて、メキシコとか米国の友達に向けて「この選手を覚えておけ! 数年後にはMLBのトップ打者になるぞ」と書いたんだ。再びこれほど本塁打を打つ日本人が現れるには時間がかかると思う。僕はヤンキースでイチローさんともプレーした。彼は日米通算4367安打を放ったけど、ここまで本塁打は打てなかった。やっぱりパワーはこっちの選手の方がある。
5月30日(ヤンキース戦)にはジャッジが本塁打を打ち、ショウヘイも2発打った。そんな試合を見ることができて本当に興奮したよ。サッカーで言えば、メッシとC・ロナウドが同じ試合でプレーしているようなもの。信じられないこと。まるで映画のようだった。しかも、次の日に早く来て投球練習をして、試合に出ている。この前いきなり投手復帰したよね。そして、いきなり100マイル(約161キロ)。驚いたよ。ハードワークに感心させられる。
彼が素晴らしいのはなんといっても人間性。
彼が打席に立つと、みんなが見入って球場が静かになるんだ。世界を麻痺させる。マイケル・ジョーダンの現役時代のよう。日本人だけでなく、米国人、メキシコ人、韓国人…みんなが好き。このまま打者に専念すれば、60発、60盗塁もできるかもしれないけど、二刀流も見たい。みんなもそうだろう。
彼はいつも私にあいさつする時、ロッテの場内放送のように「千葉ロッテマリーンズ、ルイ~~ズ!」と声を裏返すように言ってくるんだ(笑)。うれしいよね。ショウヘイはスペイン語も少し話せる。私が日本語で「アカチャン、ダイジョウブ?」と聞いたら、スペイン語で「ブエノ(グッド)」と。寝られていないのかと心配になったけど「大丈夫」って言ってた。
そういえば、ナガシマさんが亡くなってしまったんだよね…。悲しい。もう一度会いたかった。巨人のみんなは元気かな? チョウノさんはまだ現役? オカモトさん、アベさん、頑張って! ロサンゼルスからみんなの幸運を祈っています。ロッテや楽天でも日本で友達だったみんな、ロサンゼルスに来る時は私に連絡してください! バモス!(ドジャース戦スペイン語ラジオ放送解説者)
◆ルイス・クルーズ(Luis Cruz)1984年2月10日、メキシコ生まれ。41歳。内野手。