◆第107回全国高校野球選手権北北海道大会旭川地区予選 ▽Cブロック1回戦 旭川志峯7―2旭川北(26日・旭川スタルヒン)

 シード校の旭川北が、夏の甲子園10度出場の旭川志峯に2―7で敗れた。プロ注目の最速146キロ右腕・菊地斗夢(3年)は、8回10安打8四死球7失点で涙をのんだ。

 旭川北が勝利(4〇2)した春の地区予選と同一カードとなった一戦。先発した菊地は、1回に鼻から出血するアクシデントがありながらも、この日最速146キロを計測して無失点の立ち上がり。3回に犠飛で同点に追いつかれたものの最少失点でしのぎ、4、5回は無失点に抑えていたが、リベンジに燃える相手打線に後半捕まった。6回先頭打者に死球を与えると、1死二塁から四球を挟んで4連打。打者一巡の猛攻で5点を奪われると、8回にもダメ押しの1点を失った。

 バックネット裏からは11球団約30人のスカウトが視線を送った。青木宣親GM特別補佐を含む6人体制で見守ったヤクルト・橿渕聡スカウトグループデスクは「潜在能力がかなり眠っている選手。いつもよりコントロールに苦しんでいる印象はあるけど、僕らとしては今の完成度を見ているわけではない。将来性豊かだなと思って見てました」と評価した。

 現時点で進路は大学進学の予定。菊地は「基本は大学進学が一番。大学からメジャーだったり、プロだったり、ドラフト1位で行って、日本を背負うピッチャーになりたい」と話した。

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