◆都市対抗大会近畿地区第2次予選▽第5代表決定トーナメント1回戦 YBSホールディングス11―6三菱重工West(27日・わかさスタジアム京都)

 激闘を制したYBSホールディングスが、初の本戦出場へ王手をかけた。2点差に迫られた8回、打順が回ってきたのは、元巨人の加藤廉三塁手(26)。

2死一、二塁、高めの変化球をとらえ、中越えの適時打を放った。「狙い球を絞って打席に入ったのがいい結果につながったかな」と3安打4打点の活躍に手応えを感じた。

 20年の育成ドラフト12位で巨人へ入団。1軍出場機会のないまま、24年9月に戦力外となった。11月に行われた12球団合同トライアウトにも参加したが、スカウトの目には留まらず。そんな時に声をかけてくれたのがYBSホールディングスだった。「まだ硬式野球をやりたかった。拾ってくれた会社のためにがんばりたい」と結果で恩返しする。

 あと1勝で古巣のホーム凱旋となる。「(本戦のある)東京ドームには紅白戦くらいでしか入ったことがない。あそこで試合できるって思うと興奮します」と気合十分。新天地でもドームで活躍する夢は変わらない。

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