◆米大リーグ カージナルス0―3カブス(26日、米ミズーリ州セントルイス=ブッシュスタジアム)
カブスの今永昇太投手(31)が26日(日本時間27日)、左太もも裏肉離れによる戦線離脱から約1か月半ぶりに先発で復帰した。敵地カージナルス戦で、5回77球を投げ1安打無失点、3奪三振1四球と圧巻の投球。
2―0で迎えた5回、この試合3度目の3者凡退で締めた。最後の打者となるパヘスを二ゴロに打ち取ると、気合に満ちた表情でグラブを何度もたたきながらマウンドを降り、捕手のケリーを指さしてグータッチを交わした。
負傷者リスト入りは5月5日(同6日)。7週間以上、戦線を離れたがブランクを感じさせなかった。伸びのある速球で詰まらせ、先頭打者はすべてアウトにした。同地区のライバルを圧倒。「僕のリハビリからの復帰登板ではなく(勝って)シリーズを2勝2敗にするんだって気持ちで臨めたのが良かった」と胸を張った。
初回、先頭のドノバンは一ゴロ。負傷したプレーと同じ一塁ベースカバーに入った。「しっかり冷静に処理できた。
マイナーでのリハビリ期間中、多くの選手がハングリーに昇格を狙う現状を見て「先発ローテーションに穴をあけることが、自分の立場を危うくすることだと分かった」。地区優勝、そしてその先のプレーオフへ「まだ自分には改善点がたくさんある。言い換えれば伸びしろがたくさんあるので、これから期待できる」。帰還した頼れるエースがチームを勢いづける。