カーリング女子で2月の日本選手権を制したフォルティウスが24日、札幌市内で練習を公開。26年ミラノ・コルティナ五輪での金メダルを大目標に、まずは9月11日に開幕する五輪代表候補決定戦(稚内)へ向けて意気込みを語った。

 悔し涙から4年。雪辱の舞台が目前に迫ってきた。北海道銀行フォルティウスとして臨んだ22年北京五輪の代表決定戦では、ロコ・ソラーレを相手に連勝と王手をかけながら、3連敗を喫して代表権を逃した。スキップの吉村紗也香(33)は「前回決定戦でプレーできた経験もあって、イメージはしやすい。プレッシャーもあると思うが、いつも通りの自分で投げる準備、最善の準備をして臨みたい」と表情を引き締めた。

 相手は前回と同じロコ・ソラーレに加え、SC軽井沢クを含めた三つどもえ。最年少の小林未奈(23)は「ロコ・ソラーレさんは会場の雰囲気を自分たちのものにするのがすごくうまいチーム。SC軽井沢さんは若さと勢いで、自分たちの得意なプレーで勝っていくというイメージ」。14年ソチ五輪に出場経験がある小野寺佳歩(33)は「相手の分析もそうですけど、自分たちのやりたい試合ができるかが全て。まずは自分たちに集中して作戦面、技術面を磨いていきたい」と語った。

 今後は「稚内みどりCHALLENGE CUP」(31日~8月3日)と「どうぎんカーリングクラシック」(8月7~10日、札幌)の北海道ツアー2戦に出場し、準備を進めていく。五輪代表候補決定戦に勝てば、12月の最終予選(カナダ)で残り2つの五輪出場枠を争う。

(山口 泰史)

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