◇世界水泳 第24日(3日、シンガポール)

 男子400メートル個人メドレー決勝が行われ、昨夏パリ五輪銀メダルの松下知之が、4分8秒32の自己ベストで2位。初出場の西川我咲(ともに東洋大)が、4分10秒21で4位だった。

世界記録保持者のマルシャン(フランス)が4分4秒73で優勝。日本勢は、2017年ブダペスト大会の男子200M平泳ぎ(小関也朱篤、渡辺一平)以来となるダブル表彰台は惜しくもならなかった。

 世界選手権は初出場となった松下。打倒・マルシャンをかかげ、今季は前半のスピード強化に取り組んできた。予選はベストラップで200Mを回り、マルシャンを抑えて予選1位通過。決勝では落ち着いて入りつつ、マルシャンは独泳。五輪王者の力を見せつけられたが、自己記録は更新して2年連続で表彰台に上った。

 日本の“お家芸”といえる男子個人メドレーは、タレントが途切れない。初代表の19歳、西川は堂々の予選2位通過。豊川高時代は11年大会銅メダルの堀畑裕也氏に師事し、この春からは、16年リオ五輪金の萩野公介氏らを指導した平井伯昌コーチのチームに加わった。松下や200M代表の牧野航介らと切磋琢磨する日々。「堀畑(裕也)先生、(瀬戸)大也さん、萩野(公介)さんの先代の方が、日本の個人メドレーは強いと見せてきてくれたので。

つないでいきたい」と語っていたが、表彰台にあと一歩に迫り可能性を示した。

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