◆第107回全国高校野球選手権大会第2日 ▽1回戦 仙台育英5-0鳥取城北(6日・甲子園)
仙台育英(宮城)が鳥取城北(鳥取)に快勝で2回戦進出を決めた。両チーム無得点で迎えた4回。
続く5回には、先頭で打席に立った原亜佑久中堅手(3年)が甘く入った変化球を右中間へソロ本塁打。今大会1号本塁打で相手を突き放し、鳥取城北に快勝した。
投げては先発の吉川陽大(3年)が140キロ中盤に迫る直球とキレのあるスライダーを低めに集め、9回5安打無失点。12奪三振完封の快投を披露した。
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正捕手の川尻結大(3年)は初戦突破に「しっかり初戦を勝ちきれたのはよかったです。特別な場所で自分の持っている以上のものを出させてくれる場所だと須江先生がおっしゃっていたけど、その言葉通りに、気楽にこつこつ淡々とプレーできたと思います」と振り返った。
この日は18歳の誕生日。「誕生日に試合ができたらいいなあと思っていたら、主将がその日の試合をひいたので、すごいな、不思議な縁だなと思っていました。いろいろな意味でいい誕生日になりました」。4回無死一塁では中前安打でチャンスを拡大し「エンドランのサインでした。
完封した吉川の投球には「初戦で調整とかも難しいところがあったと思うけど、初回からいいボールがきていてとてもよかったと思います」との感想を述べた。
7回、守備の際に足がつり、おんぶされてベンチへ。途中交代となった。「きょう迷惑をかけてしまった分、次の試合ではしっかり取り戻して、勝ちに貢献できたらと思います」と意気込んだ。
両太もも、両ふくらはぎなどにけいれんが見られ、医師によると熱中症の疑いとのこと。救護室で点滴などの処置を受けた後、宿舎に戻った。