◆新日本プロレス「G1 CLIMAX 35」(8日、横浜武道館)観衆2448

 新日本プロレスは8日、横浜武道館で「G1 CLIMAX 35」Bブロック公式戦4試合を行った。

 第7試合で昨年覇者で5勝2敗で勝ち点10のIWGP世界ヘビー級王者ザック・セイバーJr.が4勝3敗で勝ち点8のドリラ・モロニーと対戦した。

 同じ英国出身のモロニーのパイルドライバーからザ・ゴアで窮地に立ったが最後は腕ひしぎ逆十字で捕らえ、ギブアップを奪った。これで勝ち点を12に伸ばし、続く鷹木信悟が成田蓮に勝利した一戦、メインイベントで海野翔太がKONOSUKE TAKESHITAを破った結果を受け、3位以内が確定。8・14後楽園ホール大会から始まる決勝トーナメントへ貫禄の一番乗りを果たした。

 バックステージでモロニーがザックへ「ひとつだけ絶対にわかってほしいことがある。お前ともう1度、2度、いや10度やり合うことになろうとも、俺が始めたことを認めろ……!」と突きつけるとザックは「聞こえてるよ」と出現し「お前がどんな経験をしてきたか、俺はわかってる。俺はお前の腕を壊そうとしたんだ。俺たちは技巧派のよきライバル関係を築いていたというのに、誰が誰を頭から落としたんだか……」と迫り「すばらしきフェアプレーだ。俺は何人かを戦線離脱させた」と口走った。

 これにモロニーが「いや、それは違うだろ」とたしなめるとザックは「ああ、その表現はやめる。これはプロフェッショナル・レスリングだからな。今ここで起きているのがプロフェッショナル・レスリングで、お前はチャンピオンをあと少しで倒すところだった。お前の頭の中がどうなってるのかわからんが、俺はお前を認めない。

お前が13歳のときから知っている。この4、5年、俺がここにいた間、お前はブリティッシュ・レスリングを引っ張ってきた。感謝を示すよ。お前がやってきたことすべてを認める。だが今は、むしろその日を楽しみにしているんだ。いつか近いうちに、お前ら全員、俺を超える日が来る。その日が来ることは避けられない。だが、それは今ではない。だがその日が来ることを俺は楽しみにしてる。近いうちに再戦だ。で、それでもまだ言い足りないか?ちょっとビールでもどうだ?」と握手を交わし会場から去った

 横浜大会を終えBブロックは12点(6勝2敗)でザック・セイバーJr.が単独首位。そのあとを10点(5勝3敗)で海野翔太、KONOSUKE TAKESHITA、成田蓮が追走する展開となった。

 ◆8・8横浜全成績

 ▼第1試合 20分1本勝負

○矢野通、ボルチン・オレッグ(6分58秒 横入り式エビ固め)安田優虎●、タイチ

 ▼第2試合 20分1本勝負

金丸義信、○SANADA(7分19秒 反則)ハートリー・ジャクソン●、大岩陵平

 ▼第3試合 20分1本勝負

永井大貴、○辻陽太(5分32秒 ジーンブラスター→片エビ固め)ジェイコブ・オースティン・ヤング●、カラム・ニューマン

 ▼第4試合 20分1本勝負

ディック東郷、○“キング・オブ・ダークネス”EVIL(5分44秒 Scorpion Deathlock)村島克哉●、棚橋弘至

 ▼第5試合 20分1本勝負

本間朋晃、○上村優也(5分26秒 腕ひしぎ逆十字固め)外道●、デビッド・フィンレー

 ▼第6試合 『G1 CLIMAX 35』Bブロック公式戦 30分1本勝負 

○エル・ファンタズモ(4勝5敗=8点)(12分30秒 サンダーキス’86→エビ固め)YOSHI―HASHI(4勝4敗=8点)●

 ▼第7試合 同30分1本勝負 

○ザック・セイバーJr.(6勝2敗=12点)(14分01秒 腕ひしぎ逆十字固め)ドリラ・モロニー(4勝4敗=8点)●

vs

 ▼第8試合 同30分1本勝負 

○鷹木信悟(4勝4敗=8点)(17分10秒 ラスト・オブ・ザ・ドラゴン→片エビ固め)成田蓮(5勝3敗=10点)●

 ▼第9試合 同30分1本勝負 

○海野翔太(5勝3敗=10点)(25分46秒 Second Chapter→片エビ固め )KONOSUKE TAKESHITA(5勝3敗=10点)●

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