◆第20回全日本女子硬式クラブ野球選手権 第1日(9日、千葉・長嶋茂雄記念岩名球場ほか)

 女子硬式野球のクラブチーム日本一を決める大会が9日、36チームが参加して千葉県佐倉市などで開幕。1、2回戦が行われた。

3連覇がかかる巨人女子チームは、長嶋茂雄記念岩名球場で兵庫ブルーサンダース(兵庫)を18―0の5回コールドで下し、好発進した。

 初回に相手の制球難と打者16人の猛攻で12点を挙げると、2回以降も加点。調整中を除く野手全員を投入した。投手陣もエース・小野寺佳奈が1安打を許しただけで、4人で完封リレー。チームに勢いをつける展開となった。1か月前の阪神タイガースWomen戦(甲子園)ではミスが相次ぎ敗れたが、この日はミス無し。宮本和知監督は「こういった初戦はいろいろなことが起こるが、落ち着いてやれて良いスタートが切れた。全員出せたのも一体感が持てて満足。3連覇を意識せずに、目の前の一戦をジャイアンツらしく行きたい」と語った。

 この大会まだ負け無し。熱戦を繰り広げてきた同球場は、宮本監督にとって長嶋さんがいつも後押ししてくれている気がするという特別な球場だ。「試合前に球場内の長嶋さんの資料室に行って、冷房を入れてきました。

『長嶋さん見ていてください』って。この球場の雰囲気、景色が思い出です」と明かす。主将の田中美羽も「レジェンドのグラウンドで初戦からプレーできるのは感慨深い」と語る。決勝は16日の「長嶋デー」に同球場で行われる。指揮官は「いい報告がしたい」と意気込んだ。

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