◆JERAセ・リーグ 中日2―0広島(9日・バンテリンドーム)

 ファンが待ち望んでいた瞬間だ。右尺骨肘頭(ちゅうとう)疲労骨折で離脱していた中日の守護神・松山が36日ぶり1軍復帰。

9回に登板し、1安打無失点で29セーブ目を挙げた。「ほっとした。私生活でこんなに緊張感がある場面はない」と喜び、「早く投げたい気持ちで過ごしていた」と明かした。

 1死から三塁に走者を置いたが、最後はモンテロを146キロフォークで空振り三振。思わず、ほえた。最速157キロ直球とフォークで完封リレーを完成させ、復活を証明した。

 離脱前の6月1日には、マルティネス(巨人)のプロ野球史上最速に並ぶチーム51試合目で20セーブ到達。28セーブで一時トップにも立っていた。現在トップのG守護神とは僅差。7月は2被弾2敗だったライバルに「僕がいなかったので、やられてたんじゃないかな。また2人で高め合いながら、リーグを盛り上げたい」とニヤリ。頼もしい男が帰ってきた。

(森下 知玲)

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