「重みを感じる数字」５６歳・武豊が札幌８Ｒで前人未到のＪＲＡ通算４６００勝達成　ファンも騎手も偉業を祝福
ＪＲＡ通算４６００勝を達成した武豊（左から２人目）は横山典（同３人目）らに祝福される 画像（1枚）

　武豊騎手（５６）＝栗東・フリー＝は９日の札幌８Ｒ・３歳上１勝クラス（牝馬限定、ダート１７００メートル）で、単勝１番人気のナリタヒカリに騎乗して１着となり、史上初のＪＲＡ通算４６００勝を達成した。８７年３月１日の初騎乗から２万５２１６戦目での到達。

これまで重賞はＧ１・８４勝を含む、３６６勝（ともに歴代最多）を挙げている。

　ゴールの瞬間、スタンドから大きな拍手が巻き起こり、表彰式には札幌に参戦しているジョッキーが勢ぞろい。レジェンドの偉業を競馬場全体が祝福した。武豊は「気がついたらというか、あっという間という気持ちが強いです」と率直な気持ちを述べ、「多くの馬と関係者が、勝つのが大変ななかで１勝を目指して仕事をしている。重みを感じる数字です」とかみしめた。

　表彰式では横山典から記念品を渡され「（今日は）ルメールさんがいるからなかなか勝てなかった。このレースは乗っていなくて良かったです」とファンの笑いを誘ったスーパースター。今後へ向けて「いい夏にしたいので札幌の後半も頑張りたい。もっと勝利を重ねていきたいですね」と４６０１勝目を見据えた。（角田　晨）

編集部おすすめ