◆JERA セ・リーグ DeNA3―4巨人(9日・横浜)
1点を追う5回2死、代打で登場した乙坂智外野手(31)は、どよめきと拍手の中で初球を強振。打球は左翼・佐野が伸ばしたグラブをかすめてフェンス際で弾んだ。
21年までの10年間はDeNAでプレーし退団後はメキシカンリーグなどを渡り歩いた。入団テストを経て7月中旬に巨人入りも、29日の1軍昇格後は全て代打で3打数無安打。「ジャイアンツの一員として認めてもらうには、結果が必要なのは分かっている」。眠れぬ日々を過ごしたが、海外で培ったハングリー精神で壁を打ち破った。「継続していくことが大事。また明日に備えたい」。待望の快音を弾みに、チームとともに上昇気流に乗る。(加藤 翔平)