◆卓球 ◇WTTチャンピオンズ横浜 第3日(9日、横浜BUNTAI)

 シングルス2回戦が行われ、女子で昨夏のパリ五輪銅メダルで世界ランク13位の早田ひな(25)=日本生命=が同6位の張本美和(17)=木下グループ=を3―2で退け、8強入りした。今季世界ツアー4勝の張本美の勢いを止めたエースが、初の頂点に挑む。

大藤沙月(21)=ミキハウス=は相手選手の棄権により不戦勝。男子の張本智和(22)=トヨタ自動車=も準々決勝に進んだ。

 またしても“壁”にはね返された。先に第1ゲームを取られたが、追いついた。2―2の最終ゲームで、早田がメディカルタイムアウトを取り、約10分間治療。張本美は足を動かし続けて集中を保ったが、相手のマッチポイントから強打がネットにかかった。過去2勝13敗の難敵に屈し、悔しげな表情を浮かべた。中学時代から拠点にする“第2のホーム”で敗れたが、4月には世界ランクで早田を抜き、日本勢トップに浮上した。「エースになれたらいいけど、自分はまだ」と言うが、着実に階段を上っている。28年ロス五輪に向け、敗戦を糧にする。

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