◆米大リーグ マリナーズ―レイズ(9日、米ワシントン州シアトル=Tモバイルパーク)

 マリナーズは9日(日本時間10日)の本拠地・レイズ戦開始前に、今年1月にアジア人選手として初めて米国野球殿堂入りを果たした会長付特別補佐兼インストラクターのイチロー氏(51)の背番号「51」永久欠番セレモニーを開催。後輩たちがホームランを連発し、偉大な先輩の晴れ舞台を彩った。

 1点を先制されて迎えた初回、イチロー氏を尊敬し師事するJ・ロドリゲス外野手が22号逆転2ランを放った。3回にはC・ローリー捕手が2戦連発となる44号3ランを打つと、再びロドリゲスが2者連続で2打席連続の23号ソロで続いた。

 試合前に行われたセレモニーでイチロー氏はバックスクリーン横から登場。式典には、同じく欠番となっている「24番」K・グリフィーJr氏、「11番」E・マルチネス氏らレジェンドが出席し、弓子夫人とはハグをかわした。

 「2週間で2度の英語スピーチなんて!」と、米殿堂入りの時に続く英語スピーチとなり、冒頭で毒づいたイチロー氏。入団時に「51」継承を快諾してくれたR・ジョンソン氏への感謝を述べると、「来年、ランディの欠番セレモニーには必ず出席します」と宣言。ダッグアウトでセレモニーを見届けたナインに向けては「今年は大きなチャンスがあります。もう私はヒットやレーザービームの送球で助けることはできませんが、その意志と情熱はいつも皆さんと共にあります」とポストシーズン進出に向けて力強く激励していた。

 セレモニーでは来年に銅像を設置することが発表された。銅像設置はグリフィー氏、マルティネス氏、元球場アナのニーハウス氏に続いて4人目になる。

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