◆フィギュアスケート サマーカップ 第2日(10日、滋賀・木下カンセー・アイスアリーナ)

 ジュニア女子ショートプログラム(SP)が行われ、石崎波奈(ウェスタンオーストラリアFSC)が67・09点をマークし、2位でフリー進出を決めた。「観客の方々が自分のエネルギーになった」とにこやかに振り返った。

 黒の衣装を着用し、「サバイバー」を使用したプログラム。3回転ルッツや3回転ルッツ―トウループのコンビネーションを決めるなど、会場からは多くの拍手が送られた。1位通過で世界ジュニア選手権3連覇の島田麻央とはわずか0・72点差と存在感を示した。

 母が日本人、父がオーストラリア人で、日豪二重国籍を持つ15歳。昨年12月、生まれ故郷のオーストラリアから拠点を日本に移した。日本語は勉強中で、この日の取材は全て英語で行われた。「もっと自分のスケートのスキルを向上させたい」と思いを抱き、現在は平池大人氏、杉田由香子氏のもとで腕を磨いている。「スケーティングスキルが高く、パフォーマンスやジャンプをクリーンに決める」と22年北京五輪銅メダルの坂本花織に憧れている。

 トリプルアクセルや4回転トウループにも積極的に挑戦中。昨季の世界ジュニア選手権では10位の期待の新星が、舞台を日本に移し日々、成長している。逆転を狙うフリーへ向けて「楽しんでフリーに向かっていければ」と明るく話した。

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