10日放送のフジテレビ系情報番組「Mr.サンデー」(日曜・午後8時54分)は、第107回全国高校野球選手権大会(甲子園)に出場した広陵(広島)が今大会の出場を辞退したことを報じた。
コメンテーターで出演のノンフィクションライター・石戸諭氏は「昔、毎日新聞にいた時に毎日もセンバツを主催しているので高野連も取材していた立場、センバツ担当記者だった立場から言わせてもらうと」と前置きした上で「今回の事案はまさに前代未聞で。
「それから今回の件に関しては暴力事案が最初にあったということは学校も把握してるわけです。1月の事案は動かないし、2月に処分も出ていた。だけど、処分をした時に他の事案はどうだったのかということをきちんと高校側は調べていたのかと。野球部任せにしちゃいませんでしたかと」と問いかけると「野球部からしたら新しい暴力事案が出たら、そりゃ出場停止だとか、さらなる処分に踏み込んでいかなければならなくなるので、ここで、あわよくば他の事案は隠せると思ったということはなかったですかと。ここが問われてくると思う」とした。
その上で「被害生徒に関して、少なくとも転校した生徒がいる。他にも被害を訴えている生徒がいる。彼らに対して、どういうケアをしてきたのか。どういう対応をしてきたのか。そこが不十分じゃなかったのか。
広陵を巡ってはSNS上で暴力事案が判明。5日には日本高野連が3月に厳重注意とした事案があったことを発表し、6日には学校も野球部員の暴力行為を公表した。さらには別の事案で元部員が被害を訴えていることも判明し、同校では元部員の保護者からの要望を受け、第三者委員会を設置して調査を進めてきた。