◆フィギュアスケート サマーカップ 第3日(11日、滋賀・木下カンセー・アイスアリーナ)

 女子ショートプログラム(SP)が行われ、三宅咲綺(シスメックス)が71・51点をマークし、首位で12日のフリーに進んだ。会場中からはスタンディングオベーションが起きた。

「後半をルッツに変えて、それがうまくはまったのが良かった。昨季は68点がベストだったので、こんなに評価してもらえると思わなかったので、すごくうれしい」と笑みを浮かべた。

 映画「オペラ座の怪人」の「シンク・オブ・ミー」に合わせ、冒頭から連続で3回転トウループを決めた。ダブルアクセル(2回転半)、3回転ルッツを着氷させ、演技後はガッツポーズ。昨季から継続のSPで、振り付けは五輪2大会代表の鈴木明子さんに依頼し、「自分がつらいときに助けていただいた明子先生。自分の良さも弱いところもわかってくださっている」信頼を置いている。

 今年4月に坂本花織らと同じくシスメックスと所属契約を結んだ。6月には新たな拠点の「シスメックス神戸アイスキャンパス」が完成。これまでは1時間半の練習で曲をかけられるのが1回だったが、3回に増えた。練習量も増え、キスアンドクライでは中野園子コーチからは「練習は裏切らない」と評価された。

 フリーではトリプルアクセルを予定する。「失敗しても降りても、そのあとをしっかりできるように頑張りたい」と意気込む。

2週前のNHK杯予選では跳ばなかったが、コーチからは挑戦の許可が下りた。「期待を裏切らないように」と自身の武器を最大限生かす構えを示した。

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