11日放送の日本テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」(月~金曜・午後1時55分)では、広陵(広島)が10日、第107回全国高校野球選手権大会(甲子園)の出場を辞退したことを報じた。

 コメンテーターで出演の組織のリスク管理を専門とする桜美林大・西山守准教授は「非常に判断が難しかった事案だと思います」と話し出すと「今の時点で事実関係がまったく明らかになっていない状況でSNSの誹謗中傷がかなり拡散してしまったという状況です。

そういうことでいうと、SNSというのは非常に恐ろしい状況になったなという象徴的な事案であったなと思います」と説明した。

 その上で「ただ一方で辞退どうこう以前に、この事案が明らかになった段階でもう少し説明の仕方とか情報の出し方というのをうまくやっていれば、もう少し批判を抑えられたのではないのかなという部分もあったのかと思います」と話していた。

 その上で「結局、人々が知りたいのは最初の事案ではなくて、新しくSNSで出てきて批判が出て来ている事案だったということになりますので、これに関して説明が少なかったかなと思います。後で明らかになったことなんですけど、第三者委員会の調査もやっていて、被害届も出ていて、もう徹底的な調査を行わざるを得ない状況にあったわけですよね。そうであったなら調査をしっかりやって公表しますと。公表に合わせて、しっかりした対処をしていきますというのを早い段階で表明していれば、ここまで批判は広がらなかったという可能性があります」とした。

 広陵を巡ってはSNS上で暴力事案が判明。5日には日本高野連が3月に厳重注意とした事案があったことを発表し、6日には学校も野球部員の暴力行為を公表した。さらには別の事案で元部員が被害を訴えていることも判明し、同校では元部員の保護者からの要望を受け、第三者委員会を設置して調査を進めてきた。

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