◆パ・リーグ ソフトバンク3―1日本ハム(11日・みずほペイペイドーム)

 ソフトバンクが首位攻防戦で3連勝し、2位・日本ハムとのゲーム差を4に広げた。先発の大関友久投手(27)が6回を1失点で自身初の10勝目。

有原、モイネロと3日連続で2ケタ投手が生まれた。チームも05年に並び、福岡移転後では球団最長の本拠地12連勝。リーグ連覇へ、独走ムードが漂ってきた。

 ぶれない心で最強3本柱のトリを務めた。ソフトバンク・大関が自身8連勝で、9日の有原、10日のモイネロに続く3日連続の2ケタ白星を飾った。「しっかり投げないといけないプレッシャーはあったかもしれないんですけど、よりその先の自分はどうしたいのか、というところに意識を向けてやれた」と育成出身の6年目左腕。今年から力を入れる心理学が大事なマウンドで役にたった。

 初回に万波に先制ソロを浴びるなど、立ち上がりは決して良くなかった。だが、決して慌てることはない。イニング間にはノートにペンを走らせ、女房役の嶺井とも入念に打ち合わせ。「3回から(投球テーマを)より絞って明確にできた」と6回を4安打1失点。自身初の10勝目をたぐり寄せ、今季の目標として公言する13勝&160投球回(現在117回2/3)に、また一歩前進した。

 球団では18年の千賀、石川柊(ともに13勝)、バンデンハーク(10勝)の3人以来の10勝トリオとなった。「ここに合わせてローテーションを組んで、それが最高の結果につながって本当に良かった」と小久保監督の顔がほころんだ。1ゲーム差で臨んだ2位・日本ハムとの3連戦は、わずか2失点で3連勝。投手力で圧倒して、終わってみれば4ゲーム差をつけた。

 今季4度目の5連勝で、直近20試合は17勝2敗1分けの驚異的な強さ。本拠地・みずほペイペイでも05年に並び最長タイの12連勝を飾り、孫正義オーナーの68歳の誕生日を祝った。最短なら14日にマジック32が点灯。故障で離脱中の今宮、栗原も早ければ今月中にも1軍に復帰する。リーグ連覇へさらに加速しそうだ。(島尾 浩一郎)

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