◆パ・リーグ ロッテ3―5オリックス=延長10回=(11日・ZOZOマリン)

 パ・リーグ最下位のロッテは、9回2死から追いつく意地を見せたが延長10回に6番手左腕の高野脩汰投手(26)が太田に7号2ランを被弾して敗れて4連敗となり、37勝59敗の借金22となった。

 先発は右腕のボス。

当初は前日10日の同カードで先発予定だったが、雨天中止となってスライドで先発のマウンドに上がった。3回までは走者を背負いながらも無失点で切り抜けていたが、両軍無得点の4回に1死一塁から太田にフルカウントから適時二塁打を浴びて先取点を献上した。

 それでも直後の4回裏に先頭の高部が約3か月ぶりの3番起用に応えるようにして遊撃への内野安打で出塁すると、二盗と三盗を決めて1死三塁で池田の左犠飛で同点のホームを踏んだ。

 ボスは、最速で秒速15メートルの強風も吹く中で、5回92球を投げて6安打1失点で降板。同点でマウンドを降りて、4月25日以来の3勝目はならなかったが、粘投で試合を作った。ボスは「今日は風との闘いもあって難しさもあったけど、ストレート、スライダーとボールの強さも戻ってきている感覚はあった。その中で4回に失点した場面(太田の適時二塁打)、3―2からの1球は悔いが残ります」と振り返った。

 だが、継投が裏目に出た。1―1の6回に2番手でマウンドに上がった小野が1死も奪えず無死満塁から中川に押し出し四球を与えて勝ち越しを許すと、3番手の沢田も大里に左前適時打を浴びてリードを2点に広げられた。

 6回に2死一、二塁で安田が先発右腕の寺西から右前適時打を放って1点差に迫り「打ったのは、まっすぐです。チャンスでランナーを返すことができて良かったです」とうなずいた。

 7回からは広池、横山、高野が1イニングずつを3イニング連続無安打無失点で抑えると、9回2死から小川の適時打で追いついた。

8月初安打、初打点だった小川は「打ったのはストレートです。追い込まれていたので、もうなんとか食らいついていくだけと思っていました。ヒットになってくれて良かったです」と笑顔を見せた。

 延長10回は高野が続投したが、先頭の渡部に死球を与えると、1死二塁で太田に7号2ランを左翼席に運ばれた。試合前の時点で防御率1・54だった高野だが、今季初黒星(5勝)を喫し、20登板で防御率は1・98となった。

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