ドジャースのデーブ・ロバーツ監督(53)がピックアップした話題を語る「Roberts’ Selection」。今季の第6回は、大谷翔平投手(31)のポストシーズンへ向けた今後の登板方針、打順問題、地区首位の座を譲った宿敵パドレスとの15日(日本時間16日)からの直接対決について語った。

(取材・村山みち)

 オールスターのレッドカーペット、トリシア夫人と並んで歩くお姿、とてもカッコ良かったです! あのコーデはどんなテーマでした?

 「アトランタはとても暑かったので、色が青で、涼しく快適なものを着たかった。妻はとても美しかったし、私も自分のスーツがとても気に入った。今回のオールスターは、これまでで一番楽しい時間だったよ」

 大谷夫人の真美子さんとの再会に満面の笑みでしたね。楽しそうに何をお話されていたんですか?

 「ハハハ…『とてもきれいだね』と言っただけだよ。彼女とは、赤ちゃんが生まれてからは会っていなかったから、あいさつしたかった。会えて本当に良かった」

 そしてパパ大谷は投手としても順調に進んでますね。ズバリ、10月に向けた起用を教えてもらえますか?

 「まずは4回をしっかり投げられる基礎作りが大切だと思っていたが、彼の状態がよく、13日のエンゼルス戦で5回のマウンドに立てたのは(途中降板だったが)良かった。ポストシーズンも状況次第だが、6回まで伸ばすことはないかな」

 打者としては、7月下旬に2番を打ちました。不振のベッツが1番。8月に入り、再びベッツが2番に。

 「翔平には『ムーキーを1番に置いて、彼にそれまでと違った見え方を与えるつもり』と伝えたら、問題ないとばかりに『監督が望むどの打順でも打ちます』と。同じことをムーキーに言ったら、チームの役に立っていないと感じているようで『打順を下げてほしい』と。

正直に吐露してくれたことに感謝して、2番に戻した。でも彼はウチで最高の打者の一人。僕自身が彼を信頼していることを伝えるためにも、これ以上は打順を下げることは気が進まないね」

 ベッツは2番に戻って10試合。8日(同9日)には出場24試合ぶりの一発となる12号など、直近8試合は打率4割! 監督の決断は表に出ました。ただ、大谷の三振は増えてます。

 「彼の過剰な積極性はムーキーの不調によるものと思う。代わりに打ってチームを助けたい、と。『相手が勝負してこない時は、ボール球を追いかけず、四球を選んでムーキーがスランプを抜け出すチャンスを与えるべき』とはコーチも伝えている。でも今後は翔平を1番固定で行くつもりだよ」

 15日(同16日)からはパドレスとの直接対決。宿敵に勝つため、どんなシナリオを描いていますか?

 「パドレスはブルペン陣を補強して大きく戦力を上げた。だから序盤でリードを奪うことが何より重要。そうすれば相手の良いリリーフ陣を登板させない可能性が高まる。

5、6回の時点でリードしている状況を作るために、より緊迫感を持って采配するよ」

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