◆第107回全国高校野球選手権大会第9日 ▽2回戦 仙台育英6―2開星(14日・甲子園)
15年ぶりの再戦を見守った。「長かった。
2010年夏の仙台育英との1回戦、5―4の9回2死満塁だった。「守備には自信があった」。チームNO1の名手が浅い中堅へのフライを左手で捕球しようとして落球。5―6と逆転された。「言い訳はできない。まさかだった」。右肩の関節を損傷し、守備練習やシートノックも自ら外れていた。痛み止めを打ち、満身創痍(そうい)で臨んだ最後の夏。「天狗になっていた。
大阪の大学で野球を続け、現在は伐採会社で施工管理として働いている。仕事では「最後まで気を抜かない意識が生きている」と本田さん。「野球は失敗が7割。成功の3割を追い求めるのが楽しい」。草野球では「フライは両手で捕ります」と笑わせた。(松ケ下 純平)