◆JERA セ・リーグ 巨人3―4中日(13日・東京ドーム)
巨人が中日に逆転で敗れ、勝率は再び5割となった。日米通算199勝目を目指して今季5度目の先発マウンドにあがった田中将大投手は、1回に3点の援護をもらい粘投していたが、勝ち投手の権利がかかった5回に守備の乱れから3点を失い(自責0)同点に追いつかれ降板。
田中将は初回2死から上林誠知外野手に左中間二塁打を打たれたが、細川成也外野手を見逃し三振に打ち取り、立ち上がりのピンチを抑えた。
打線が1回に先制点を挙げた。中日の先発・柳裕也投手から丸佳浩外野手が先頭で右翼スタンドに入る3号ソロ本塁打。続く佐々木俊輔外野手、泉口友汰内野手が連続で左前打、キャベッジ外野手は四球を選び無死満塁とチャンスを広げ、岸田行倫捕手の中犠飛で2点目。さらに1死一、二塁から、「6番・一塁」でスタメン出場の中山礼都内野手が左翼線二塁打を放ち3点目を奪った。
3点の援護をもらった田中将は2回、先頭のボスラー外野手を右前打で出塁させたが、2つの三振を奪うなど後続を抑えた。3回は1死から岡林勇希外野手に左前打、山本泰寛内野手の三ゴロで2死二塁、上林にストレートの四球を与え一、二塁。細川の三塁線への当たりはリチャード内野手が倒れ込んで好捕し内野安打とし2死満塁となったが、ボスラー外野手を一ゴロに仕留め、無失点で切り抜けた。
3回の巨人はキャベッジが先頭で四球を選び無死一塁。2死からキャベッジが二塁盗塁を決め、リチャードの四球で一、二塁としたが、門脇誠内野手は遊ゴロで無得点。
4回まで無失点を続けてきた田中将が、勝ち投手の権利がかかった5回に守備の乱れから同点においつかれた。1死から岡林に右前打、山本の二ゴロを併殺を狙った二塁・門脇が二塁に悪送球し、ボールが外野方向に転がる間に岡林が一気にホームを突き、1点を返された。
なおも1死二塁から上林に右越え適時二塁打を打たれ、2点目。細川は三ゴロに打ち取ったが2死二塁からボスラーに中前タイムリーを打たれ3点目を奪われた。田中将はこの回までで降板した。
6回から2番手で菊地大稀投手が登板。いきなり一発を浴び、勝ち越された。先頭のチェイビス内野手に、打った瞬間にわかる3号ソロ本塁打を左翼スタンドにたたき込まれ、中日にリードを許した。
1点を追う巨人は6回、先頭のリチャードが左前打、門脇が送りバントを決め1死二塁とし、この日1軍に合流したヘルナンデス外野手が代打で登場したが空振り三振、丸は二ゴロに打ち取られ、追いつけなかった。
巨人は7回1死、中日の2番手・藤嶋健人投手から泉口、キャベッジが連続で四球を選び一、二塁としたが、岸田は空振り三振、中山は二ゴロに終わり無得点。8回は3番手・清水達也投手に3者凡退に抑えられた。
9回は1死で中日の守護神・松山晋也投手から佐々木が四球で出塁。泉口が二直の後、キャベッジは左前打でつなぎ2死一、二塁としたが、岸田は空振り三振に倒れ、ゲームセット。