中日の中田翔内野手が15日、バンテリンドームで会見を行い、今季限りでの現役引退を表明。18年間のプロ生活を振り返った。
青色のネクタイに濃紺のスーツ姿で会見に臨んだ中田。引退を決断した理由については「全力でやってる中で、満足でき(る結果が出)なかった。これ以上、チームに迷惑をかけられないと思った」と述べた。
中田は大阪桐蔭1年夏の甲子園で聖地デビュー。春日部共栄(埼玉)との1回戦で中堅左に特大本塁打を放って勝利投手になるなど、4強入りに貢献した。当時最多の高校通算87本塁打で、07年の高校生ドラフトでは、4球団が1巡目で競合した末に日本ハムに入団した。栗山監督が就任した12年から4番に定着。16年は日本一に貢献し、18年には平成生まれでは初の通算200本塁打をマーク。春季キャンプで「レベチ(レベルが違う)」と、好仕上がりを口にした20年に自己最多31本塁打を放った。3度の打点王と5度のベストナインに輝き、チームの顔となった。13、17年のWBCに出場し、15年のプレミア12では銅メダル獲得に貢献した。
日本ハム、巨人、中日と3球団を渡り歩き、一時代を築いた。
◆中田 翔(なかた・しょう)1989年4月22日、広島市生まれ。36歳。大阪桐蔭では1、2年夏、3年春の甲子園に出場し、当時の最多記録となる高校通算87本塁打を記録。07年高校生ドラフト1巡目で日本ハム入団。14、16、20年に打点王。13、17年WBC日本代表。21年8月に日本ハムから無償トレードで巨人に入団。23年11月に巨人との複数年契約を破棄し退団。