日本ハムの加藤貴之投手(33)が15日、先発する16日の楽天戦(楽天モバイル)へ向け同所で最終調整。キャッチボールなどで汗を流した。

1日のオリックス戦(京セラD)では逆転サヨナラ3ランを浴び、前回9日のソフトバンク戦(みずほペイペイ)は4回途中4失点KO。悔しい登板が続くが、気持ちを切り替え先発の仕事を果たす。

 思うようにいかない歯がゆさを、加藤貴はしっかりと受け止めている。前々回1日のオリックス戦(京セラD)は完封ペースが一転、逆転サヨナラ弾を被弾。前回9日のソフトバンク戦(みずほペイペイ)は、首位攻防の大事な一戦で4回途中4失点でKOされた。「試合をつくれていないので、しっかり反省して、いい切り替えもできているので、向かっていく気持ちで頑張ります」と意気込んだ。

 好調の楽天打線は、十分に警戒している。CS圏内へ3位オリックスを猛追し、打線では村林、黒川らが数字も残している。「本当に調子のいいバッターが多いと思うんですけど、そこはキャッチャーと話をして頑張りたい。全員調子いいと思うので」。今季の楽天戦は3試合に登板し2勝。ただ前半戦とは別チームという意識で、慎重かつ大胆に挑んでいく。

 寂しいニュースも届いた。中日・中田の引退について「1年目から食事だったり、連れて行ってもらった先輩。寂しいですけど、決めたことなんでお疲れさまでしたと言いたいですね。本当に優しい先輩でした」。プロ1年目には“中田賞”として財布をプレゼントしてもらった。時は流れ、今は左のエースとしてチームを支える立場。先輩にも届く快投で、チームに白星をもたらす。

(山口 泰史)

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