◆イースタン・リーグ 巨人1―4西武(15日・Gタウン)

 左肘じん帯損傷で離脱していた巨人・岡本和真内野手(29)が16日の阪神戦(東京D)から1軍復帰することが15日、決まった。阿部監督が阪神戦の試合後に「明日から1軍で出てもらいます」と明言した。

同日は「長嶋茂雄終身名誉監督追悼試合」として行われ、全員が背番号「3」で臨む試合。5月6日の阪神戦(東京D)の一塁守備で負傷し、5月7日に登録抹消となって以来、3か月ぶりに主砲が帰ってくる。

 岡本は15日、イースタン・西武戦に「4番・一塁」で出場。実戦復帰後8戦目で初めて一塁守備に就き、3打数2安打で実戦復帰後初のマルチ安打と状態の良さをアピールしていた。「初めの頃よりは試合勘も戻ってきましたし、試合で(打席に)立てて良かった」とコメントしていた。

 この日の3打席で、1軍復帰の目安としていた20打席を消化。桑田2軍監督は「しっかりボール球を選んだり、引っ張るのも右中間に打つのもできた。守備もやってみて、問題なかったんでね。一通りできることは全部できたんじゃないかな」と、順調な回復ぶりに太鼓判を押していた。

 阿部監督は報道陣から、岡本が16日の阪神戦で「4番・三塁」で出場予定かを聞かれると、「はい、それでいってもらいます」と示唆。2軍戦の映像を見た印象については「今日、なんか、左ピッチャーのスライダー空振りして足に当てていたので状態いいかなと思います」と話した。

 シーズンは残り37試合。

走攻守で順調なステップを踏んできた背番号25が、満を持して1軍に復帰する。

 ◆岡本の負傷とリハビリ経過

 ▽5月6日 阪神戦(東京D)の一塁守備で、それた送球を捕球した際に、打者走者の中野と交錯して左肘を負傷。その後「左肘じん帯損傷」と診断された。

 ▽同22日 サポーターを着用して初練習。約30メートルのスローイング。

 ▽6月12日 キャッチボールを行い、ノックを再開。

 ▽7月12日 ベースランニング再開。

 ▽同25日 両手で本格的な打撃練習を再開。

 ▽同26日 屋外フリー打撃再開。

 ▽8月2日 東京Dで1軍練習に参加し、サク越え11本。

 ▽同3日 イースタン・ロッテ戦(Gタウン)に「4番・DH」で89日ぶりに実戦復帰。

 ▽同11日 同・楽天戦(Gタウン)でフル出場。

 ▽同12日 同・楽天戦(Gタウン)に「4番・三塁」で復帰後初の守備に就いた。

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